沖縄、横田屋窯のようじ壺。
全国各地の民藝店で売られています。
当店では５００円で販売させていただいております。
土をこねて、成形、天日干し、絵付けを経て、窯入れ、薪をくべくべ火の番。
ようやく完成しても、全部が全部取り出せる訳ではありません。ヒビが入ったり、割れたりするのだってあります。
手間暇かけて技術を注いだ結晶が、数百円。
このような価格でご提供できることが、ありがたいと思う反面、時には「高い！」と言われてしまう現実に、日本の作り手の現状を感じずにはいられません。
今、日本全国から職人と言う職人が凄いスピードでいなくなっています。
北土舎でお付き合いさせていただいている作り手の多くの方がおっしゃいます。
「子供たちがやるかって？やらない、やらない、やらせない。だって食っていけないもん。」
職人では食べていけないので、定期的に作品発表をして展示即売をする作家じみた活躍に変わってくる。
作家か職人か。
それでも迷い、悩みながらも自分の歩んできた道を信じて伝統を守ろうとする人たちがいるのです。
私たちは紹介と販売を通すことでしかそれを応援することができません。
知恵をひねりたいと思います。
どうぞ、今後も情報の一部としてご覧になっていただければ幸いです。
