「いすむすび」

全国各地にあるフリーペーパー。種類も求人、観光、地域情報、グルメなど数々のカテゴリーがあると思いますが、ぼくが面白いと思うのは地域の来歴を紹介してくれるもの。

「地域を織りなす個性」は、その地域の自然がベース(顔)となり、その自然から育まれた文化(表情)がその地(人)ならではの個性を作るものだと思います。

故に地域の来歴を紹介してくれる冊子は、その地の個性を知るのにとても有益だと思える訳です。

そしていすみにも素晴らしいフリーペーパーがあるのでご紹介したいと思います。

「いすむすび」。

初刊から数えて3号とまだ生まれて間もない冊子ですが、これがとてもおもしろい。

発行は千葉県建築士会夷隅支部と言うから意外と言うか驚きです。誌面に広告がありません。広告収入を目指していないことから、より「地域とともに」を意識させるメッセージ性が高いです。

このいすむすび、夷隅郡2市2町(勝浦市いすみ市大多喜町御宿町)を形成する自然から育まれてきた文化や生業、人にクローズアップしてこの地に潜む魅力を紹介してくださいます。

今回の記事は、いすみ市内にある漆喰壁作りに欠かすことのできない海藻糊を製造する企業の物語、大多喜町の学びの礎を作った人々の物語、勝浦のお囃子復活に注力されている方の物語の3本立て。

ここに掲載されている情報はぼくたちの生活に直接関係ないかもしれないけれど、この地で豊かに暮らす気付きが散りばめられている、そんな内容なのです。

小中学校などで子供たちに紹介してもらいたい内容ばかり。子どもたちが地域のアイデンティティを知ることのできる貴重な体験です。

ちなみにこのいすむすび、日本地域情報コンテンツ大賞2020において、全国475媒体の中から2部門で優秀賞を獲得されたそうです。

丁寧な取材と執筆、そしてデザインの賜物なのかと思います。

ぼくがこの地に住まう理由、それは快適で心地よい暮らしがここにあるから。

そんな暮らしは、このようなまだ見ぬ優良な情報に触れることにより彩りを得て更に深みを増すのです。

いすむすび、北土舎でも置かせていただいております。

是非手に取ってお読みください。

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