日本の人形文化

最近の世界のよどみを見聞きして残念に思うとき、ぼくは平和なもので、八百万(やおよろず)の神って考え方は柔軟で民衆的な良い文化だなぁと思います。

今日は晴れて気持ち良いや、お天道様ありがとう。山で竹の子が取れた、山の神様ありがとう。竹の子火にかけて炊き込みご飯を作ることができた、竈の神様ありがとう。トイレに行ったら今日も健康な排泄、厠の神様ありがとう。

感謝するとき、大体人は穏やかです。感謝の対象がいくつもあるから、一つを否定されても心のそらし処がある。

そんな感謝のあり方の一つとして表しているのが、日本の人形文化ではないのかと感じるのです。

日本の人形は玩具としての役回りだけでは無い、精神的なよりどころとしての存在があります。日々の生活に感謝したり、子どもの成長を願ったり、厄払いの身代わりにしたり。

より自然に、より密接に、生活と共にあります。

この顔を見てみてください。

穏やかにならずにはいられませんよねぇ。

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